天体の回転についてを読み、様々なSFを知った事

作家小林泰三が書いた天体の回転についてを紹介します。

この本はSF短編小説集で、ロボットやタイムパラドックス、宇宙旅行などをテーマにした短編が出てきます。

この本を書いた作者は大学の工学部出身で、科学の事について考えるのが好きみたいです。小難しい論理や残酷な描写に抵抗がない人に薦めたい本です。

表題作の天体の回転については、青年と美少女のキャラクターが交わす会話が面白く、語尾のハートマークはインパクトがあります。

途中でコリオリの力や遠心力についての解説が出てきて、頭を使う内容だと思ったのですが、コリオリの力により天体にどんな影響が出るのか、少し考えてしまいました。

短編「あの日」は物理の知識を応用したサスペンスタッチの作品です。

この話に登場する先生と生徒の会話が面白く、筋道の通った殺人シーンを必死に考える生徒に同情してしまいました。

また、SF作家を職業としてる人は色々と悩んで作品を書き上げてるのかと思いました。

この話のように、重力が働いている事を想定して、殺人事件を書くのは難しいかもしれないと思いました。

短編「時空争奪」はホラーチックな感じの話です。

この話も会話を交わす先生と生徒の会話によって話が進行していくのですが、話の途中でおぞましい怪物のリアルな描写が出てきて、思わず寒気を感じました。ま

た平安時代末期の絵画である鳥獣戯画を変わった見方で認識する場面もあり、一筋縄ではいかない内容になっています。