このゴミは収集できません ゴミ清掃員が見たあり得ない光景

 生活費を得るためにゴミ清掃員を始めた、お笑い芸人であるマシンガンズの滝沢秀一さんのエッセイです。

 ゴミに見る格差社会や、ゴミ清掃員だけが知っている良い物件を見分ける方法、そして日々の業務で起こる信じられない様々な事件など、ゴミ清掃員をしていないとなかなか知ることのない彼らの日常や知識などが書かれていて、楽しくかつ大変勉強になる一冊です。

 なかでもお金持ちと、そうでない人々では、ゴミの中身からその出し方までが違う、という言葉にはドキッとしました。掃除をするということは自分自身に関心を持つという事であり自己投資の一環でもある、そして自己投資をするためには、心にもお金にも余裕がなければなかなかできない。そして自己投資をしているかどうかで、ゴミの中身も変わってくる、という言葉にはとても納得しました。

 そして一番考えさせられたのは、本の最後に書かれていた日本人の出すゴミの量の異常なまでの多さです。日本人は分別もきちんとしているし、少なくはないでしょうが外国に比べてそこまでゴミが多いとは思っていませんでした。ところが、一人の人間が一年間で出すゴミの量は日本が断トツで世界一とのこと。そこまで多いとは思っていなかったので本当にショックでした。

 この本は、ゴミのことにそれほど関心のない人にこそ読んでほしい一冊だと思いました。